温泉・温泉、こんなときは温泉だよね

下呂温泉(岐阜県)の歴史


下呂は、古くは下留(げる)といい、
やがて「げろ」と発音されるようになったそうです。

下呂温泉の源泉は、平安時代の中期、今の温泉街から4kmほど離れた湯ヶ峰山中で発見されました。

その後、鎌倉時代に飛騨川からもこんこんと湧き出したそうです。

温泉街の中央を流れる飛騨川の両側には現在も源泉が多数あります。

戦国時代、織田信長が湯治のために飛騨を訪れたという記録があります。
はっきり下呂温泉という記録ではありませんが、
飛騨川の源泉あたりを訪れた可能性が高いです。

室町時代の僧・万里集九が、
詩文『梅花無尽蔵』に優れた温泉地として
「草津、有馬、湯島(下呂)」と書いています。

その後江戸時代、儒学者・林羅山が

「我が国には多くの温泉があるが、最も著名なのが、有馬、草津、湯島(下呂)である。有馬、草津は広く世の知るところだが、湯島は古来の霊湯なことを知る者は少ない。だが入湯者はその験を得ざることなし」と書き残し、

これらのことから下呂温泉は、草津、有馬と並ぶ「日本三大名湯」と呼ばれています。

ここに書かれた昔の呼名「湯島」は、現在の「湯之島」です。

ここにある老舗の『湯之島館』は
昭和33年、昭和51年に天皇・皇太后陛下が宿泊されたことでも有名です。
天皇が宿泊された部屋は、今は私たち一般客も利用可能です。

湯之島館の木造和風建築と近代洋風建築を融合させた画期的な建物は、
モダンな風情を残していい雰囲気をかもしだしています。

下呂温泉 湯之島館

下呂温泉には有名な白鷺伝説があります。

昔むかし・・・
下呂には豊かに湧き出る温泉があり村の人たちに親しまれていました。

ところがある日、大地震がおこり、下呂のお湯がぱったりと止ってしまったのです。

村の人たちはたいそう悲しみました。

そんなある日、一羽の白鷺が益田川の河原に降り立ちました。

あくる日もその次の日もその白鷺はやってきて、同じ場所でじっとしているのです。

不思議に思った村人がそこを訪れると、
温泉がこんこんと湧き出ているではありませんか。

そして、白鷺が飛び去ったあとには、一体の薬師如来像が。

そう、白鷺は村の人たちを哀れんだ薬師如来の化身だったのです。

 


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修善寺温泉の歴史

修善寺温泉の歴史は弘法大師が独鈷の湯を発見したという伝説から始まります。

修善寺に幽閉された源頼家は入浴中に暗殺されており、少なくとも鎌倉初期には温泉が利用されていたことがわかります。

それ以後の北条早雲や豊臣秀吉の古文書にも温泉入浴のことが出ていますが
どの程度の設備があったかは不明です。

しかし、徳川中期には独鈷の湯、石湯、箱湯、稚児の湯などの周囲の農家が
湯治客を相手に部屋貸しを始め、徐々に設備を充実していきました。

いわゆる木賃宿で、湯治客は自炊を主とし、内湯はなく共同浴場に通っていました。

それから、共同浴場を貸し切る留湯という制度が始められ、
農家は副業から次第に専業の旅館に変わっていきました。

この頃には既に湯治場としてそうとう知られていました。

明治初年になって、湯治客専用の温泉を設備した内湯が誕生し、
交通機関が整備されて、多くの文人墨客が訪れるようになりました。

 

修善寺温泉


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白浜温泉の歴史

白浜温泉は1300年余りの歴史を持つ由緒ある温泉観光地です。

日本書紀、万葉集の古歌にも詠まれ、
長い歴史の中で人々の心身の傷をいやし、また愛されて来た温泉なのです

また、日本三古湯(白浜、有馬、道後)・三大温泉地に数えられる湯処として有名です。

飛鳥、奈良朝の時代から牟婁の温湯、紀の温湯の名で知られ、
斉明、天智、持統、文武天皇をはじめ多くの宮人たちが来泉されたと伝えられています。
湯崎七湯に数えられる、湯崎にある崎の湯は1300年の歴史を誇り
太平洋の海に突き出した露天風呂で、潮騒を耳に大海原を眺めながらの入浴が楽しめます。

砿湯(牟婁の湯)は、白浜温泉の最も古い歴史を残しています。

 

 


大浴場がなんと畳敷き!憩いのお宿!!南紀白浜温泉 ホテル三楽荘

 

 


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道後温泉の歴史

愛媛県道後温泉は三千年の歴史を誇る日本最古の温泉です。

645年、大化の改新によって各国に国府が置かれ、
国府を中心として道前・道中・道後の名称が生まれました。

中世の道後は、現在の今治市より南を総称したわけですが、
近世に入ってからは、温泉の湧く今の道後に限定するようになりました。

有名な「白鷺の伝説」という話があります。

足に傷を負い苦しんでいた一羽の白鷺が岩間から噴出する温泉を見つけ、
毎日その中に足を浸していたところ、
傷は完全に治り、元気に飛び去って行ったのです。

これを見た村の人たちは不思議に思い、自分たちも入浴してみると、
気分爽快、疲労を回復することもでき、
また、病人もいつのまにか全快してしまいました。

村人たちはびっくり!その後、その温泉は盛んに利用されるようになりました。

これが「白鷺の伝説」です。

このお話の「鷺谷」という場所は、
今の道後温泉にほど近い地であったといわれ、

その後、この伝説を記念するために、鷺石という石をここに置きました。

現在、鷺石は放生園に移され、保存されています。

道後温泉


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温泉の歴史

温泉の歴史はとても古いものです。

古事記や日本書紀に、天皇の入湯記録が残されているほどです。

特に、愛媛県の道後温泉
  
   和歌山県の白浜温泉

   兵庫県の有馬温泉

   は、「日本三古湯」と呼ばれ、

たくさんの歴史的人物たちに愛されてきました。

温泉は、もともとは上流階級の遊興の場でした。

一般庶民も温泉を利用したという記録が残っているのは江戸時代からです。

江戸時代になってはじめて「銭湯」という共同浴場ができ、

それが日本人の「お風呂大好き」「温泉大好き」の原点になったのです。

 

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