温泉・温泉、こんなときは温泉だよね
野沢温泉で源泉かけ流しサミット
源泉かけ流しが身体にいいことは、私たちは理屈ぬきで体感できていますが、専門的、学問的にもその効能は認められているんです。
「源泉かけ流し全国温泉サミット」が2008年5月26〜27日、野沢温泉で開かれます。
お湯が酸化しにくく、入浴すると肌のアンチエイジング(抗加齢)にも効果的とされる「源泉かけ流し」に関する研究成果について、専門家が講演するのです。
このサミットは「源泉かけ流し」をうたう十津川温泉(奈良県)で05年に初めて開かれ、今回が4回目です。
もともと源泉かけ流しの温泉旅館が多い野沢温泉のその効果は科学的に証明済み。
法政大学の大河内正一教授(水化学)が提唱した「酸化還元電位(ORP)分析」によると野沢温泉のお湯のORPがマイナス0・2、、、
つまり源泉から湯口、浴槽を経ても、ほとんど酸化しないことがわかったのです。
同時に、40人のモニターに温泉に入ってもらい、皮膚表面のORPを調べたところ、入浴前より入浴後の値が下がったという結果が出ました。
手の甲で肌の弾力が上がったほか、「肌がツルツルになった」という報告もあり、
アンチエイジング効果が高いことがわかりました。
結果を踏まえ、分析に参加した旅館や民宿など37施設で昨年5月、「温泉情報を正確に伝える」「『源泉かけ流し』の湯船を提供する」「温泉の効用を追求する」といった「源泉かけ流し宣言」をしたのです。
そんな功績から今回のサミット開催地になったのですね。
サミットでは、大河内教授をはじめ、日本温泉総合研究所(東京)の研究員が講演します。
サミットの詳しいスケジュールの問い合わせや申し込みは、野沢温泉源泉かけ流しの会事務局まで。
温泉・温泉、こんなときは温泉だよね
温泉にも鮮度がある!?野沢温泉のアンチエイジング効果
天然温泉の源泉は一般に、肌に良いとされる還元系です。
しかし、空気接触や加水などで、どんどん老化(劣化)していくのです。
その老化度を調べると、温泉に「新鮮さ」があるかが分かるそうです。
野沢温泉村を代表する源泉「麻釜」では、自然湧出の湯をそのまま提供する「かけ流し」の運動が始まりました。
その一環で、昨年10月から3か月間、日本温泉総合研究所(東京)などが協力し、麻釜(おがま)をはじめ村内の代表的な源泉21か所と、その湯を引いた温泉施設で、湯中の電子量から「酸化系」か「還元系」か判断するORP(酸化還元電位)分析をし、
温泉の鮮度を調べてみたところ・・・
調査の結果、多くの施設は新鮮で、老化度が低い還元系の湯を提供でき、
利用客に肌の抗酸化効果が見られるなど、還元系に特長的な「アンチエイジング効果」も確認したということです。
野沢温泉は美肌に効く、ということが証明されたわけですね。
温泉・温泉、こんなときは温泉だよね
野沢温泉、入浴でアンチエイジング効果!
「野沢温泉の源泉は、日本屈指の還元作用の強い温泉で、肌の若返り効果がある」
という発表がありました。
これは長野県の野沢温泉旅館ホテル事業協同組合がおこなったもので、
法政大学工学部・大河内正一教授と日本温泉総合研究所に依頼し「酸化還元電位(ORP)分析法」を用いて行った調査した結果です。
源泉の性質は加水・加温、循環消毒による処理で損なわれる場合がありますが、
約70%の宿泊施設では浴槽内でもその性質が良好に保たれていることも実証されたそうです。
ORP分析は、錆びたり腐敗したりする「酸化」とこれを抑制する「還元」を測定できます。
人の体も年齢と共に酸化していくことから、還元系の水は肌の老化を抑制させる可能性が高いのです。
温泉水は一般的に還元系で、塩素で殺菌された水道水は酸化系です。
野沢温泉の源泉21か所について、分析した大河内教授は
「相当な還元力がある。数ある温泉の中でも、日本屈指と言っていい」
と泉質に太鼓判を押したそうです。
入浴者が温泉の恵みを授かるには、
実際に浸かる湯船でも“鮮度”が保たれていることが重要です。
野沢温泉街では、共同浴場13か所すべてと、
旅館・ホテル、民宿など28か所の約70%で良好と判断されました。
好成績は昔ながらの「源泉かけ流し」方式、
良好でなかった施設では、すでに設備の改善や温泉運用の見直しを行っています。
同時に、源泉かけ流しの浴槽で、肌への入浴効果の測定も実施しました。
これによりモニター60人の約90%にアンチエイジング効果が見られたそうです。
野沢温泉(長野県)
泉質
弱アルカリ性硫黄泉
効用
糖尿病 皮膚病 創傷 リウマチ 婦人病
温泉街中央の斉藤医院の院長は温泉療法医。