温泉・温泉、こんなときは温泉だよね
カルルス温泉(北海道)
カルルス温泉は全国的に有名な登別温泉からわずか8キロほどの奥にあります。
温泉療法医・阿岸祐幸氏(北海道大学医学部教授 登別分院長内科、専門は温泉医学、糖尿病)もオススメの温泉です。
カルルス温泉は、多くの温泉がお湯を循環させる方式を採用する中で、昔ながらの浴槽へ放流し、浴槽に入れた温泉を回収、循環させていないナマの温泉に入浴されるように努めています。
泉質は単純泉で無色透明、無味無臭で石鹸もよく泡立つほか、入浴しても肌触りが柔らかく、刺激もありません。
その主な成分が硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、重曹、塩化ナトリウムです。
この泉質が、ヨーロッパの代表的な温泉であるチェコのカルルスバード(現在カルロビ・バリ)の泉質に非常によく似ていることから名前が付けられました。
山峡の名湯・カルルス温泉の歴史は、1886(明治19)年、室蘭郡役所の書記を勤めていた日野愛憙(ひのあいき)氏が屯田兵入植地として登別川上流の調査をしていた際に、発見されたことに始まります。
官吏としては開拓に全力を注いでいた彼はこの温泉の開発までには至りませんでした。
ところがその3年後、彼の養子であった日野久橘(きゅうきつ)氏が再びこの温泉を発見。試しに温泉の湯を飲んでみたところ、持病の胃カタルが治ったことから興味を抱き、温泉の開発に情熱を注ぐことになります。
そしてついに1899(明治32)年、薬商であった市田重太郎氏と共同で許可を得て幌別からカルルス温泉までの道路を開設し、旅館一軒、浴場一棟を建て開業しました。
泉質は含ナトリウム(カルシウム)塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉の単純泉で、温いマイルドな湯です。
カルルスの湯は、高血圧症、病後・疲労回復、自律神経失調症、偏頭痛などのストレス病に効能があり、温泉そのものを楽しむお年寄りや、日頃の疲れを癒す場としては最適のところです。
カルルス温泉は、海抜250mのところに位置して昼夜の気温の差も少なく、森林に囲まれて空気がきれいです。
それに穏やかな陽射しがある典型的な保護性気候の場所にあります。
海の風にはヨ−ドやカルシウム性分を含み、山からの風にはいわゆる森の精の芳香性テルペン系物質がたっぷり含まれている。
この風が自律神経やホルモン系に心よい刺激を与え鎮静化作用を起こして、ストレスを解消し、不眠症や高血圧症の人達に、ゆったりした安らぎを与えてくれるのです。
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<所在地>北海道登別市カルルス町
<交通>室蘭本線登別駅から道南バスで登別温泉まで15分。登別温泉からさらにバスで15分
<泉質>単純温泉
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