温泉・温泉、こんなときは温泉だよね

世界遺産決定! 石見銀山

石見銀山遺跡は、このたび世界遺産に決定しました!


島根県、石見銀山は戦国時代から大量の銀が発掘され、大名の資金や江戸幕府の財源として使われていました。

17世紀前半では世界の産出銀の3分の1を占めていたと言われています。

しかし、江戸時代中頃から銀の産出量は減少し始め、1923年には閉山となりました。
1969年には国指定史跡となりました。

銀を掘るために掘った坑道を間歩(まぶ)といいます。

石見銀山には約500の間歩が確認されていますが見学出来るのはほんの一部です。

この世界遺産、石見銀山の銀を世界へ向けて送り出す、重要な積出港として栄えてきた街が温泉街、温泉津温泉です。

温泉津温泉は銀山を背景とする温泉津港の繁栄と共に、港を利用する多くの湯治客でにぎわってきました。

そのため、近世の初めから問屋、商家、旅籠などの町並みが形成されてきました。今でも当時の面影をあちこちに残しています。

だからこそ温泉津は温泉地としては初めて、国の重要伝統的建築物群(重伝建:町並み保存)に指定された町なのです。

今回、温泉津は初の「世界遺産の温泉」の町となったのです。

ひなびた温泉津温泉の中でも、ひときわ目を引くレトロ調で洋風建築物である震湯(しんゆ)・薬師湯温泉は、古くから石見銀山の玄関口として栄えた温泉津の町並みの中心地に位置し、日本温泉協会の認定で、島根県で唯一の最高評価を取得した薬効豊かな湯と共に建築学的にも重要な建物です。


薬師湯は2005年9月付けで、日本温泉協会の新基準による
審査結果、全項目「オール5」の天然温泉として認定されました。

その名誉ある認定は全国でも11箇所しかなく、島根県では
薬師湯温泉だけです。

温泉は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉です。
その薬効豊かな湯の源泉は、施設の真後ろにあります。 

源泉湯は温熱療法で最適といわれている温度の約46度で、体が芯から温まります。
地元の旅館に分湯している湯元でもあります。


石見銀山の五百羅漢にも使われた、地元の福光石の「岩風呂」と白壁の土塀を思わせる和風造りで、出雲の斐伊川の石を使った「石風呂」があります。↓

温泉津温泉 のがわや旅館